青山学院大学・青山キャンバス正門斜め前にある、
『こどもの城』
のことは知らなくても、
その前にある“オブジェ”
『こどもの樹』
に一度は目が留まり、
その“太陽の塔”に良く似た形相から、
岡本太郎さんを連想された方も少なくないことと思う。
ではここで、
この『こどもの樹』に
託された太郎さんのメッセージに
しばし耳を傾けてみようではありませんか。
※以下、
『いま、生きる力:岡本敏子著』↓より抜粋引用。
その枝の先はそれぞれ、みんな顔になっていて、赤、緑、青、紫、色もとりどりだし、表情も一つ一つユニークだ。怒ったの、ベソをかいたの、にこにこ笑っているの、いろいろ。中にはベロを出しているのもいる。
これは岡本太郎が、子供というものはそれぞれ、みんな独自の自分の顔を持っていなければならない。怒りんぼは怒ってていい。ベソをかきそうならベソをかいてていいんだよ。笑いたい子は一日中、にこにこしてなさい。ベロを出したい子はベロを出してたっていい。そういう主張を、形にしてここに立てたのだ。
国立の児童センターだからこそ子供たちに、そしてその後ろにいる親や先生や、お役所や、うるさい大人たちに突きつけた、岡本太郎のメッセージだ。
岡本太郎はこう言いたいのだ。
誰でも、生まれたまま、すくすくと伸びれば、みんな天才だ。それを社会の常識とか、分別とか、余計なものに煩わされ、自分で自分を抑えてしまう。
それが良くない。この『こどもの樹』のように、ぬくぬくと、ありのままの自分を伸ばして、すっくと立ってほしい。それが人間というものだ。
-中略-
自分で自分を限定してしまって、狭い枠の中に閉じ込めている。岡本太郎はそれが、歯噛みして、地団駄ふんで、蹴とばしてやりたいほど歯がゆいのだ。どうして本来のままの自分にならないんだ。人間、みんな天才なのに。
そう、私が漠然と感じていたことをちゃんと文字にして下さっていました。またちょっとシンクロを感じました。
幼少の頃から、
母親(かの子)に“オトコ”として扱われ、
自由奔放に育った太郎さんならでは。。。
ってカンジですね(^^)